「お年玉」「門松」「雑煮」など7つの正月行事の本当の意味知っていますか!?

公開日: : 最終更新日:2019/01/12 おすすめ, 生活, 雑学

12月に入り、賑やかなクリスマスが過ぎるとあっという間に年の瀬となり、お正月
準備に忙しくなりますよね・・・

その土地ごとに色々な風習はあれど、どの土地でも行っている正月行事はいくつか
ありますよね。
それらの正月行事について”何故行うのか?””どんな意味があるのか?”など、本当の
意味を知っていますか?

”何となく毎年の事だから””そういうものだから”なんて曖昧なままでお正月を過ごし
ていませんか?

たくさんの正月行事がありますが、それらのほとんどは江戸時代から始まったと
いわれています。
今回はその中から「お年玉」「寝正月」「年賀状」「書初め」「門松」「雑煮」
「初詣」この7つの正月行事の本当の意味について、NHK番組「日本人のおなまえっ
!」で放送されていましたのでご紹介したいと思います。

本当の意味を知れば、お正月の過ごし方や行事への取り組み方も変わってくるかも
しれませんね!

1、お年玉


お正月には子供に「お年玉」をあげるのは定番ですよね。私も子供の頃はそれは
それは楽しみにしていたものです。

しかし何故、お年玉をあげるのでしょうか?そして何故、中身はお金なのでしょうか?

実はさかのぼる事、江戸時代のお年玉は何と!『お餅』だったのです!
お正月には親から子供へ一つずつお餅を渡し、皆で食べる事が「お年玉」の習わし
だったと言います。

今とは全然違いますね・・・

何故、『お餅』を配ったのかというと・・・
本来、「お年玉」【お年魂】と書くそうです。

そもそもお正月というのは・・新年を祝う行事であり、新しい年神様をお迎えする
行事なのです。

この『年神様』とは”この一年幸せをもたらしてくれる有り難い神様”なのです。
そしてこの年神様は、”床の間にある「鏡餅」に寄り付く”と言われており、その
”年神様の「御魂(みたま)」を皆で食べて、一年の福を呼ぶ”という、年神様の
御魂分けがお年玉の始まりと言われています。

なので、御魂分け【お年魂】「お年玉となったのです。

本来、お年玉とは神様の魂を分け合う有難い行事なのですが、今のようにお年玉が
お金になった訳は・・・

お年玉に「年の賜りもの」=「贈り物」という意味が加わり、お金やプレゼント
渡されるようになったと言われています。今ではほぼ、お金オンリーなのではない
でしょうか?

・・・本当の意味を知ると、”ナルホド・・”と思い、福を呼ぶためにもお餅をあげた
方が良いのでは・・と思ってしまいますが、そんなことをしたら、大ヒンシュクを
かう事間違いなしですよね・・(;^_^A

2、寝正月


お正月にダラダラと寝てばかりで何もしない人に対して、「もぅ!寝正月ばかりして
ないで!!」何て言うセリフが飛んできそうな印象と共に、寝正月はダラダラしてい
てあまり良くないイメージがしますよね。

ところが・・・
この『寝正月』こそ、新年の神様をお迎えするしきたりで、お正月の伝統的な過ごし方
なのです!

1月1日の元旦とは新しい年の神様が来るのをお迎えし、”神様と一緒に過ごす日”
なのです。

なので、正月早々ほうきなどで掃除をすると、福をもたらす神様を掃き出すことに
なってしまう。煮炊きなどの料理も火の神である神様を働かせる事になってしまう
ので煮炊きもダメ!
要は、神様と過ごすには”何もしない事”がベストであり、ダラダラとしていることが
正しいのです!

12月31日の大晦日の夜は新しい年神様をお迎えする準備の為、寝ずに緊張して
待っているのです。そして明け方に初日の出を拝み、ようやく就寝する。
1月1日は昼過ぎに起き、正月料理と酒などのご馳走を年神様と頂くのが正しい
過ごし方なのです。

それが寝正月が悪いイメージになった訳には・・・
高度経済成長で”寝ずに働くサラリーマン”が増え、お正月に寝て過ごす事が良くない
感覚になってしまったのが原因と言われています。

なので、元旦は遅くまで寝て、日持ちのするおせち料理を食べ、お酒を飲み過ごす
というのが良いのですね!

3、年賀状


年賀状というのは、日頃お世話になった方などへ新年のご挨拶を書いた物ですよね。

 

現在では12月25日までに投函することで1月1日の元旦に届くので忙しい年末
の合間に書かなくてはいけません。
そして遅くなってしまい、仕事が始まった頃に届いてしまうと失礼にあたるのでは
・・?とお思いになるかもしれませんが、新しい年を迎えたから「明けまして
おめでとうございます」と書けるのです。

本来の年賀状というのは、1日は寝正月で過ごすので、2日の日に”申し訳ない”
いう気持ちで年賀状を書くのだそうです。

何故”申し訳ない”??と思いますよね。

その理由は、江戸時代の年賀状の決まり文句にあるのです。

それは・・・【期永日之時候(えいじつのときをごしそうろう)】
”春、暖かくなったらお会いしてご挨拶したいです”という意味なのです。

基本、年賀状は”会えない方に出す”もの。そこに、”お会いしたい”という申し訳ない
気持ちを添えて書くものだそうです。
本来、新年の挨拶は会ってするのが当たり前だった江戸時代。それが直接、新年の
挨拶が出来ない人への最後の手段だったのですね。

年が明けてから出す年賀状が何故、年末に出すようになったのでしょうか?

実は明治に入ってからも年が明けてから年賀状は出していたのです。
ところが年賀状を出す人が増えたことにより、年始の郵便局に年賀状が殺到し、
パンク状態になってしまったのです!

なので明治32年に”年末に集めて、年始に届ける制度”が始まり、今の年末に年賀状
を書く習慣になったのです。

基本的な年賀状の書き方

  1. 新年を祝う語句である「賀詞」を書く。
    「あけましておめでとうございます」「謹賀新年」「賀正」など。
  2. 日頃のお礼近況報告など。
  3. 今後の親交などを願う言葉
    「本年もよろしくお願いいたします。」など。
  4. 相手の幸せ健康を祈る言葉。
  5. 日付
  6. 一言メッセージなどを書くと良いでしょう。

忙しい中、たくさん書くのは大変で今では印刷の年賀状が多いですが、一言でも
その人を思ったメッセージが添えてあると嬉しいものですよね。

4、書初め


学校でも長い半紙と太い筆を使い「書初め」を書いた記憶があると思います。
この「書初め」も正月行事の一つなのです。

書初めもただ書けばよいわけではなく、流儀があるのです。
これも土地柄により違う所もあるかもしれませんが、江戸流の流儀だと・・

  1. 恵方(年神様のいる方向)を向く。その年により方角は変わります。
    2019年は”東北東のやや東”向きです。
  2. おめでたい言葉を書く。
  3. 1月15日の小正月に書いた書初めを燃やす。

書初めを燃やすと煙があがりますよね。その煙が天まで届くことで、字が上達し、
願いが天に届く。と言われています。

5、門松


実はお正月に馴染みのある『門松』『雑煮』『初詣』、これらの言葉、風習を
世に広めた仕掛人がいたのです!

その人はとても有名で誰でも一度は聞いた事のある人物です!

その仕掛人とは・・・何と! 江戸幕府を築いた『徳川家康』なのです!!

まずは「門松」から・・
門松というと・・・

想像するのはこんな形のものですよね。

字から見ると・・”門に松”ですが、どう見ても”松”より”竹”のほうが目立っている
と思いませんか?

そうなんです。現在の門松は竹が目立っていますが、そもそも元の門松というのは
”松”が中心のものだったのです!

 

ところが、徳川家康は”あること”がキッカケで、松が中心であった門松の真ん中から
竹を伸ばし、さらに斜めに切るように命じたのです!

何故そのように家康は命じたのでしょうか?

それは・・・
天下統一を果たした徳川家康ですが、実は一度だけ戦に敗れた事があったのです!
その相手とは・・1572年「三方ヶ原の戦い(みかたがはら)」で戦った
『武田信玄』なのです!

そうなんです!現在の門松の姿にはこの時の『武田信玄』が深く関わっているのです。

この三方ヶ原の戦いで敗れ、城に逃げ帰った家康。
城の周りを信玄に囲まれ迎えた正月に、何と信玄から新年の歌が届けられたのです。

その歌というのが・・・
【松枯れて 竹たぐひなき 旦哉(あしたなり)】

これは「松」を(松平=家康)家康になぞり、「竹」を武田信玄として詠んだ歌
なので、『家康は枯れて、武田に並ぶものはいない』といった意味なのです。

この歌に激怒した家康は、すぐ返事を返します。

その歌というのが・・・
【松枯れで 武田首なき 旦哉(あしたなり)】

これは『家康は枯れない!代わりに武田の首がなくなるぞ!』といった意味です。

歌を返した後でも、家康は悔しさがどうしても治まらず、”門松の竹を武田の首に
見立ててそぎ落とさせた”のです!
それ以来、見せしめのように竹を斜めに切った門松を城に飾るようになったのです。

しかし、何故その門松が全国に広まっていったのでしょうか?

それは家康が天下を取り、江戸城下36の門に門松が置かれるようになりました。
新年に参勤交代で江戸におられる大名が家康公にご挨拶をなさる時、門松を見て
当時としては”斬新なデザイン”だったと感動し、それぞれの領地へ持ち帰り広まって
いったのです。

では・・・武田家の門松は!?というと・・

このような門松なのです!

勿論、竹は斜めに切られていませんし、徳川家と武田家はライバルなので、”松は
竹より上にしない!”のです!

お互いに意地の張り合いなんですね・・・(;^_^A

6、雑煮


お正月と言えば『お雑煮(ぞうに)』を食べますよね。この『雑煮』という名前
徳川家康が
付けたという事を知っていますか?

でも、新年のお祝いに食べる料理なのに『雑煮』=『雑に煮る』!?
何故、こんな名前にしたのでしょうか?

雑煮は他に「烹雑(ほうぞう)」「煮雑(にまぜ)」などとも呼ばれていたそう
ですが、この雑煮というのは正月に大名たちが家康のもとに挨拶に来た時に大名達
に振る舞われた料理なのです。

その時の雑煮はあわびなどの入ったとても豪華な雑煮=”徳川の権力を表すもの”
その豪華さに圧倒された大名たちが”自分の領地でもこの風習を真似してみたい”
思った時、この『雑煮』という名前が威力を発揮したというのです!

それは、”どこの土地でも”、”身の回りにある材料”で、”誰にでも作れる”という
難しい取り決めがないという所が家康のの素晴らしい発想力と着眼点なのです。

『雑に煮る』一見、ぶっきらぼうなその名前にはその素材や味を限定していない
のです。そのため、大名達はその土地ならではの具材で独自の雑煮を作るように
なったのです。そのため、全国各地に様々な雑煮があるのですね。

そしてその風習は庶民でも気軽に取り入れられるものでした。
江戸城で『雑煮』という名前で出されていたこそ全国に広まっていったのです。

家康の時代は豪華な雑煮が主流でしが、それから八代将軍 吉宗の頃から江戸近郊
で採れる野菜を中心としたシンプルな雑煮に変わっていったそうです。

7、初詣


そもそも日本古来の『初詣』とは”自分の地域の氏神様(住む地域の守り神)へ
お参りに行くこと”で、あちこちと好きな神社へお参りすることは出来なかった
のです!

それを誰でも好きな神社へお参りに行くことが出来るようにしたのが徳川家康だった
のです!

そのキッカケとなったのが、【七福神参り】と言われています!

これは、自分の地域とは関係のない神社をまわる『初詣ツアー』のようなものです。
この考えを一緒に考えたとされるのが家康のブレーンであった「天海大僧正」でした。

家康と天海大僧正は七福神を信仰していたと考えられており、それが初詣のルーツの
一つとなっていると言われています。

何故、日本古来の初詣の信仰を変えてまで、好きな神社にお参りできるような形に
したのでしょうか?

それには家康の願いが込められていたのです!

家康の願いとは・・・『ただの片田舎であった江戸を”天下一の町”のするため!』
だったのです。

この『七福神参り』には町に人を呼び込む仕掛けが満載だったのです!

  1. 各名所には目を楽しませる絶景があったり。
  2. 1月3日の日だけ食べられる『福湯(ふくゆ)』という(餅をトロトロに煮て、
    小判に見立てたたくわんをのせたもの)限定グルメが食べられるなど。
  3. 富くじといって、現在の宝くじようなもの。
    高額当選になると現在の一億円相当にもなったそうで一攫千金をねらう。

などなど、各所を回ることで様々な催しものがあり、一つのエンターテインメント
なって、人々を呼び込んで活気のある町造りとしていたのです。

それがよくわかるのが現在にある『谷中七福神』です。

上野からスタートし、西日暮里までの中に各七福神を祀ったお寺があり、巡れるように
なっています。

なので、現在好きな所に初詣に行っている私たちは家康の思い通りになっているという
ことなんですね。

まとめ


いかがでしたか?

少し長くなってしまいましたが、正月行事の本当の意味を知ると次にお正月が来たとき
少し心構えが変わるのではないでしょうか。

それにしても徳川家康の凄さにもビックリですよね・・
やはり天下を取る人というのは、考え方も実行力も何もかもが卓越しているのですね。

新年を祝うお祝い行事ですから、正しく正月行事を行う事が大事ですよね。
少しでも参考にしていただけたらと思います。

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