糖質制限を長期間続けることによる危険性!老化がすすむ?寿命が縮まる?
2003年頃からダイエットとしてもブームになっている『糖質制限』ですが、
この糖質制限を長期間に渡って続けることにより、年を取ってからの外見的な老化や
皮膚の状態の悪さというものが促進されることが東北大学大学院 都築毅准教授により
発表されました。
3月19日のとくダネでも放送されました。
今なおブームの続いている『糖質制限』ですが、一体どんなことに注意しなくては
いけないのでしょうか。
糖質制限とは
人が活動していく上で必要とされている栄養素に三大栄養素というものがあります。
- 炭水化物・・・ご飯やパン、麺など主食とされるもの。エネルギー源。
- たんぱく質・・・肉、魚、卵、納豆など。筋肉や血液などになる。
- 脂質・・・油、バターなど。体の細胞膜やホルモンの材料など。
これらをバランス良く成人一日の摂取量は1800㎉と言われています。
この内、炭水化物からの摂取量は50%~65%(900~1170㎉)だそうです。
一日の参考メニューはこちらです。
ちょっと物足りない感じですよね・・・
糖質制限とはこの中の炭水化物を摂取しないで食事をすることです。
白米やパンなどの炭水化物を制限することにより、足りないエネルギーをたんぱく質や
脂質で補います。すると、”短期間で内臓脂肪を減らすことが出来る”などダイエットと
しても効果があるということで人気になっていますよね。
これは短期間であれば、安全性を保証されているのです。
老化が促進?寿命が縮まる?
都築准教授たちは3月17日に日本農芸化学会で初めて研究結果を発表しています。
どんな実験をしたのかというと、
- A、通常の餌で飼育(日本食に近い炭水化物中心の割合)
- B、高脂肪食で飼育(洋食に近い炭水化物を減らし脂質を増やした割合)
- C、糖質制限食で飼育(炭水化物をかなり減らして脂質とたんぱく質を増やし
人の食事の主食を抜いたイメージ
期間:A~Cの3種類のマウス(各20匹)に約1年間指定の餌を与えた。
年齢:人に換算すると幼児から80歳程度までのマウス
という実験をし、その結果は
B、で老化の進行が15%ほど速い結果となり、
C、の老化の進行が30%速い結果となりました。
マウスの毛艶の良し悪しでわかりますね。
この長期間というのは人でいうと、30~40年続けた結果のことだそうです。
ですので今ダイエットブームということで10代、20代から糖質制限を続けると
60代になってから見た目の皮膚の老化の進行、学習能力の低下(認知症の症状)、
脳の酸化、ストレスの増加という老化の促進が見られることがわかったのです。
糖質制限で注意すること
知識のない人が糖質制限をすると極端に偏った食事になってしまい、一日に必要な
栄養が全然取れなく、エネルギーが足りなくて思考回路も回らなくなってしまう
などということが起こります。
糖質制限をすることで炭水化物の摂取量が少なくなり、たんぱく質、脂質の量が
増えると、たんぱく質の過剰摂取となり、心血管疾患発症率に相関関係があり、
心臓発作、脳卒中などの増加の可能性が高まります。
それと、人で5年以上糖質制限を続けると死亡率が高まる可能性があることも
わかっています。
都築准教授による長期間の糖質制限の注意点は
- 高齢者は”糖質制限”はやめるべき
高齢者は若い人より老化などの原因となる異常たんぱく質が細胞内に溜ま
りやすい。それを抑える糖質をしっかり取るのが必要。 - 和食中心の生活を心掛けるのが重要
日本を長寿国に導いたのは栄養的にバランスの優れた日本食。 - ”糖質制限”をしている人は専門家に相談
必要な食材を取り、かつエネルギー不足にならないよう専門家のアドバ
イスが必要。
まとめ
いかがでしたか?
内臓脂肪などを落とすにはきちんと期間を決め、専門家のアドバイスのもと行うの
はとても効果的ということがわかりましたね。
”炭水化物を抜けば痩せられる”という安易な考えで糖質制限を続けることの危険性
を分かって頂けたら嬉しいなと思いました。
綺麗になりたいがために努力していることで老化を促進していたら元も子もない
ですものね。
どうせ頑張るなら正しい知識の元、綺麗になる努力をしましょう。
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