蔵王山火山活動高まる⁉警戒レベルと防災

蔵王山噴火警戒！？

２０１８年１月２８日と３０日に山形県と宮城県を
またいでいる蔵王山の火山性微動が観測されました。

噴火といえば、２０１４年の御嶽山の噴火、２０１８年１月の
草津白根山の噴火と死者も出てしまった被害の大きさもさることながら、
まだ、記憶にも新しい出来事ですよね。

自然災害というのは人の力ではどうすることもできない現象では
ありますが、警戒、予測、避難、防災など事前に出来る事を準備し
如何に被害を最小限に抑えられるかが大事だと思われます。

蔵王山とは

蔵王山とは山形県と宮城県をまたぐ奥羽山脈の連山。

『お釜』別名「五色沼」と呼ばれるエメラルドグリーンの山上湖や
緑深い原生林など、東北有数の景勝地です。

名湯で知られる蔵王温泉や日本最大面積を誇る蔵王スキー場など
観光地としても有名ですね。

予兆

気象庁は２０１８年１月２８日と３０日の２回、火山性微動を
観測したとの発表をしました。

予兆はさらに前から見られていたようです。

２０１４年１０月８日、１９日の２度に渡り、お釜の水が白濁したことが
ある。お釜の水が白濁した原因としては「地下のマグマからでた火山性
ガスが白濁を引き起こしたと考えるのが自然。火山性微動が繰り返されて
いることから危険な山としてマークされている」と地球物理学者の
島村英紀氏は言っています。

噴火警戒レベル

噴火警戒レベルとは、気象庁が出している日本での活火山の活動状況に
応じて必要な防災対策、警戒範囲などを呼びかけるものである。
２００７年より開始され、現在３８火山が対象となっています。

噴火警戒レベルは１～５段階となっている。

当初、レベル１の呼称は『平常』であったが、２０１４年の御嶽山の
噴火後「安全だという誤解につながる」という理由により、『活火山で
あることに留意』に変更されました。

蔵王山の噴火警戒レベルは１と予報されていましたが１月３０日
気象庁は噴火警戒レベルを２へと引き上げました。

山頂の南方向が隆起する地殻変動が継続しており、馬の背カルデラ内の
丸山沢や振り子沢で噴気、火山ガスの噴出が見られる。
異変を感じたらカルデラから離れるように呼びかけています。

防災

ではもし、蔵王山が噴火していまったらどうしたらいいのでしょうか？

噴火災害は「火口」に近いほど被害が大きいと言えます。
一方、離れている場所では火山灰や土砂災害、冬の蔵王では噴火に
よって積もった雪が融け、雪解け水を含む泥流が下流域に流れていく
『融雪型火山泥流』に注意が必要です。

火山の防災ではハザードマップ（火山防災マップ）をチェックしましょう。

山形県ホームページハザードマップ

ハザードマップを見ることで、自分の地域が危険なのかを
予測することが出来ます。

避難が必要になった時のために、身を守る装備を準備しておきましょう。

• 防災ヘルメット
• 火山灰対策ゴーグル
• 火山灰対策マスク
• 長袖、長ズボン
• レインコートなど

噴火が実際に起きてからでは、パニックになってしまいます。
そうならない為にも事前に防犯グッズや避難場所、避難経路を
確認、準備しておき、いざという時に冷静に行動できるように
しておきましょう。